Hermes Agentは、デプロイの選択が実装の細部ではなく、プロダクトそのものの選択になる、めずらしいソフトウェアです。Hermesの核心は学習ループ。メモリ、自分で書くスキル、スケジュールジョブが時間とともに複利で積み上がります。そのすべては、会話と会話の間もエージェントが生きていることが前提です。だから問いは「どうインストールするか」だけでなく、「どこで24時間365日暮らさせるか」。私たちはPlusAgentsで毎日Hermesエージェントをホスティングしています。ここでは、私たちの出番がない道も含めて、すべての選択肢を紹介します。前提知識はこちら:Hermes Agentとは?。
Hermesに必要なもの
- 常時稼働のLinuxマシン、Mac、またはWSL2。 ネイティブWindowsは実験的サポートで、プロジェクトはWSL2を推奨しています。5ドルのVPSで足りることで有名です。
- 前提条件なし。 インストーラーがuv、Python 3.11、リポジトリ、依存関係まで全部そろえてくれます。sudoも不要です。
- モデルプロバイダー。 Nous Portal(OAuth)、OpenRouter、または任意のOpenAI互換エンドポイント。Hermesはモデル非依存で、あとからコマンド1つで切り替えられます。
選択肢1:PlusAgentsでワンクリック
私たちのプロダクトですから、ひいき目は割り引いて、判断はお任せします。ただ、ホスティング版Hermesがとりわけ理にかなうのは、複利のためです。再起動を忘れたセルフホストのエージェントは何日分もの学習を失いますが、マネージドなエージェントはただ淡々とスキルを積み上げ続けます。流れはこうです。
- アカウント登録はGoogleかDiscordで。無料プランならカードも不要です。
- Hermes Agentを選び、プランを決めて、デプロイをクリック。
- 1分ほどでプライベートなインスタンスが稼働します。ダッシュボードのガイド付きフローからTelegram、Discord、Slack、WhatsApp、Signalを接続して、関係の構築を始めましょう。

全プランに含まれるもの:
- LLMクレジット。APIキーの設定なしで、エージェントは箱から出した瞬間に思考を始めます。自分のキーはいつでも差し込めます。
- 自動アップデート。 Hermesのリリースは高速です(Pantheonリリースは約5,800コミットをまとめたものでした)。私たちがリリースを追跡するので、チェンジログを読まなくてもエージェントは最新のままです。
- 監視と自動再起動。火曜日にひっそり息絶えていたエージェントは、何も学んでいませんから。
- ダッシュボード。ステータス、操作、認証情報、チャンネル設定をここから。
プランはエージェント単位で、無料から始められます。0ドルプランはお試しに使える本物のインスタンスで、常時稼働プランは月額19ドルから。上位プランほどクレジットとリソースが増えます。
選択肢2:VPSにセルフホスト(王道)
Hermesはまさにこの使い方のために設計されていて、インストールは正直、オープンソース界でも指折りのスムーズさです。小さめのVPSを借りて(最初は1〜2 vCPU、2 GB RAMで十分)、SSHで入って、これを実行します。
curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/NousResearch/hermes-agent/main/scripts/install.sh | bashスクリプトがuvとPython 3.11をインストールし、リポジトリをクローンして、すべてをセットアップします。sudoは不要です。続いて:
hermes setup # interactive wizard: connect Nous Portal, OpenRouter, or your endpoint
hermes # start the TUI and say hello
hermes gateway # connect Telegram, Discord, Slack, WhatsApp, Signal
一時滞在のお客さんではなく、正式な住人にするために:
- ゲートウェイをsystemdサービスとして動かす(セットアップが手順を案内してくれます)。再起動や切断があっても生き残ります。
- 定期的にアップデートする。コマンドはhermes updateの1つだけ。新機能は毎週届きますが、裏を返せば、誰かがそれを取り込まなければならないということです。
- 状態をバックアップする。 メモリ、スキル、セッション履歴は、育ったHermesの価値そのものです。そのディレクトリは「二度と手に入らないもの」として扱ってください。実際、二度と手に入りませんから。
- ディスクと死活を見張る。 セッションログとスキルは育ちます。ディスクフルでエージェントの頭脳を失うのは、あまりに締まらない幕切れです。
選択肢3:Docker、SSH、サーバーレスバックエンド
Hermesは7種類のターミナルバックエンドをサポートしています。ローカル、Docker、SSH、Singularity、Modal、Daytona、Vercel Sandboxです。知っておく価値のある構成を2つ。
- Dockerは、エージェントに隔離された再現可能な実行環境を与えます。共有マシンでエージェントの作業を閉じ込めておきたいときに便利です。
- ModalやDaytonaでのサーバーレス常駐。 アイドル時は環境が休眠し、必要になったら目を覚まします。ほぼ待機状態のエージェントなら、維持費はごくわずか。バースト的にしか働かない24時間エージェントの節約プランですが、その分、設定する部品は増えます。
これらはパワーユーザー向けの道です。「サーバーレスバックエンドを設定する」という言葉にときめくなら、ドキュメントだけで大丈夫。ときめかないなら、選択肢1と2で十分です。
どれを選ぶべきか
- 運用なしで複利だけ欲しい? PlusAgentsでワンクリック。無料で始められて、常時稼働は月額19ドルからです。
- ターミナルに抵抗がなく、安く済ませたい? curlインストールとsystemdサービスを載せた5ドルのVPSは、素晴らしい住まいです。
- インフラ愛好家? ModalやDaytonaのサーバーレスなら、アイドルコストはほぼゼロです。
- 何を選ぶにせよ、動かし続けること。 途切れ途切れのHermesは金魚です。動き続けるHermesは同僚です。

デプロイは済みましたか? 本番はここからです。Hermes Agentの使い方ガイドでは、学習ループを複利にする1週目の動き方を解説しています。もうひとつの大物オープンソースエージェントとまだ天秤にかけているなら、忖度なしのOpenClaw vs Hermes Agentをどうぞ。
まとめ: Hermesはどのエージェントよりも「眠らない住まい」を必要とします。メモリとスキルが稼働時間とともに複利で育つからです。いちばん簡単なのはPlusAgentsでワンクリック、クレジット込み。いちばん安いDIYは、5ドルのVPSへの1行curlインストール。サービスとして動かし、hermes updateで更新し、かけがえのないものとしてバックアップを。